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AIでサイトを作るときの注意点|プロが使う場合と、知識ゼロで作る場合の差

AIを使えば、Webサイトは早く、安く作れるようになりました。文章もデザインもコードも生成できるため、社内の担当者が自力で作ってしまう会社も増えています。

ただ、同じAIを使っても、出来上がるものには大きな差が出ます。この記事では、その差がどこから生まれるのか、AIに任せてよい工程はどこまでか、そして実際によく起きる失敗を整理します。弊社が2026年にこのサイト自体をAIを使って構築した経験も、あわせて書きます。

  • AIで作れるもの、作れないもの
  • プロが使う場合と、知識ゼロで作る場合の差
  • AIに任せる工程、人が決める工程
  • AI制作でよく起きる5つの失敗
  • 自社サイトをAIで作って分かったこと
  • 自分で作るか、依頼するかの判断基準

AIで作れるもの、作れないもの

AIが得意なのは、答えの形が決まっている作業です。

  • 決めた構成にそった文章の下書き
  • 画面の実装(コードを書く作業)
  • 画像の書き出し、リサイズ、形式変換
  • 表記ゆれや誤字のチェック
  • 大量のページの一括修正

一方、AIが決められないのは、正解が会社ごとに違うことです。

  • このサイトで何を達成したいのか
  • 誰に読ませ、どう行動してほしいのか
  • 自社の強みは何で、どの順番で見せるか
  • どの情報を載せ、どれを載せないか

「作る」作業はAIでほぼ完結します。しかし「何を作るか」を決められない状態でAIを使うと、それらしい見た目のものが早くできあがるだけになります。

プロが使う場合と、知識ゼロで作る場合の差

プロがAIを使った場合と、知識ゼロでAIに作らせた場合の差

同じAIに同じ指示を出しても、結果に差が出ます。差は主に4つです。

1. 設計があるかどうか

プロは、ページの構成、情報の順番、導線を先に決めてからAIに作らせます。設計がないままAIに任せると、よくある構成の寄せ集めになり、自社の強みが伝わりません。

2. 出てきたものを判断できるかどうか

AIは、指示すればもっともらしい出力を返します。問題は、それが良いかどうかを判断する基準を持っているかです。

余白、文字サイズ、色のコントラスト、行間。これらは好みではなく、読みやすさの基準があります。基準を知らないまま「なんとなく良さそう」で進めると、全体としてまとまりのない画面になります。

3. 直せるかどうか

作っている最中は動いていても、あとで表示が崩れることがあります。原因を切り分けて直せるかどうかが、知識の有無で大きく変わります。直せないと、作り直すしかなくなります。

4. 公開後を想定しているかどうか

サイトは公開してからが本番です。更新のしやすさ、表示速度、問い合わせの動作確認、検索エンジンへの対応。これらは作る前に決めておく必要があり、後から足すのは手間がかかります。

AIに任せる工程、人が決める工程

AIに任せる工程と人が決める工程

工程で切り分けると、判断しやすくなります。

人が決める工程

目的とターゲット、掲載する情報の取捨選択、強みの見せ方、最終的な見た目と文言の判断。ここは会社の事情と意思が入るため、AIには決められません。

AIに任せてよい工程

文章の下書き、実装、画像の加工、表記の統一、反復作業。人が方針を出したうえでAIに投げると、作業時間が大幅に減ります。

人とAIが往復する工程

デザインの検討と改善は、往復が向いています。AIに案を出させ、人が判断基準で選び、修正を指示する。この形なら、速度を保ちながら品質を落とさずに進められます。

AI制作でよく起きる5つの失敗

1. パソコンでは整っているが、スマートフォンで崩れる

企業サイトへのアクセスは半分以上がスマートフォンからです。AIはパソコン幅を前提に作りがちなので、必ず375px前後の幅で確認してください。

2. 画像が重く、表示が遅い

生成した画像や、撮影したままの写真を貼ると、1枚で数MBになることがあります。表示速度は離脱率と検索順位の両方に影響します。

3. 検索エンジンへの設定が抜ける

タイトルタグ、ページの説明文、サイトマップ、検索結果に出さない設定(noindex)の解除。これらはAIに指示しなければ設定されません。公開したのに検索結果に出てこない原因の多くはここです。

4. 問い合わせフォームが動いていない

見た目のフォームは簡単に作れますが、送信内容が実際にメールで届くかは別の話です。必ずテスト送信を行い、管理者宛と自動返信の両方を確認してください。

5. 公開後に自分で直せない

作った本人しか構造を理解していない、あるいはAIとのやりとりの記録が残っていないと、担当者が変わった時点で更新が止まります。どこを触れば何が変わるかを、文書として残しておく必要があります。

自社サイトをAIで作って分かったこと

弊社はこのコーポレートサイトを、AIを使って構築し、2026年9月に公開しました。実際にやってみて分かったことを、正直に書きます。

判断は人、作業はAI、という分担が成立する。 デザインの方針、掲載する実績、文言のトーンは人が決め、実装・画像の書き出し・点検の作業はAIに任せました。この分担であれば、品質を落とさずに制作期間を短縮できます。

公開前の点検は、人が項目を用意しないと抜ける。 旧サイトのURL33本ぶんの転送、全ページの表示確認、フォームの異常系テスト、表示速度の計測。これらは「確認して」と言うだけでは網羅されません。何を確認するかのリストが必要です。サイトに限らず、AIで作ったものを外に出す前に何をどこと照合するかはAIで作ったものの公開前チェックにまとめています。

失敗もしました。 ドメインの切り替え作業で、切り替え先の設定が完了していないまま実行してしまい、最大45分ほどサイトとメールがつながらない時間が発生しました。AIを使っていても、手順の前提条件を確認するのは人の責任です。

公開直後からスパムが来ます。 公開2日目に、海外からの自動送信と見られる問い合わせが届きました。フォームを作ったらロボット対策も同時に入れるべきでした。

なお、表示速度はスマートフォンで50〜63点だったものを、公開前後の改善で85〜100点まで上げています。AIを使っても、計測して直す工程は必要です。

自分で作るか、依頼するかの判断基準

次の項目に自信を持って答えられるなら、AIを使って自社で作る選択は十分に現実的です。

  • このサイトで何を達成したいか、1つに絞って言えるか
  • 掲載する情報の優先順位を、自社で決められるか
  • スマートフォンでの見え方を、自分で確認して判断できるか
  • 表示速度や検索設定を、公開前に点検できるか
  • 公開後に自分たちで更新し続けられるか

答えに詰まる項目があるなら、その部分だけでも専門家を入れたほうが、結果的に早く安く済みます。

まとめ

  • AIは「作る」工程を大幅に短縮するが、「何を作るか」は決められない
  • 差が出るのは、設計・判断基準・修正力・公開後の想定の4点
  • スマホ表示、画像の重さ、検索設定、フォーム、更新体制の5つは必ず確認する
  • 弊社も自社サイトをAIで構築した。判断は人、作業はAIという分担であれば成立する

社内でAIを使って制作を進めるなら、入力してよい情報と公開前のチェックを先に決めておくと手戻りが減ります。決め方は生成AIの社内ルールにまとめています。

京都市南区の株式会社HSEでは、サイト制作と公開後の運用支援を行っています。「自社でどこまでできて、どこから頼むべきか」の相談も受け付けています。お問い合わせからご連絡ください。制作実績はこちらでご覧いただけます。

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